海田バイオマスパワー株式会社
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Kaita Power Station Facilities

海田発電所の施設

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地域にクリーンな電力を
安定供給

再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)を活用し、広島県内の林地残材等の未利用木材や、海外の木質系バイオマス等の燃料を80%程度(熱量ベース)利用。年間で約8億kWhの発電を予定しています。広島県の林業振興など地域活性化に取り組むとともに、再生可能エネルギーの普及拡大に貢献します。

最大発電出力11.2万キロワット。
海田発電所は、木質系バイオマス燃料を使って発電する
国内最大級の施設です。

海田バイオマスパワー株式会社ではタービンを回転させるための蒸気を発生させるボイラとして、
「循環流動層ボイラ」を採用します。大容量かつ高効率、広い燃料種に対応が可能であり、
林地残材等の未利用木材や海外の木質系バイオマス等を高い混焼割合で活用できます。
また、炉内温度が低いため、大気汚染物質であるNOx(窒素酸化物)の排出量を抑えられるのも特徴です。
環境への配慮として、工業用水を利用した循環冷却方式の冷却塔を採用することで、
海水の取水や冷却後の多量の排水を排出しない設備です。

FACILITY

施設全体

  • 設備概要設備概要
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    ボイラ

    広島ガス海田基地内の約2.8万㎡の敷地に建設された海田発電所。最も高さのあるボイラを中央に、タービン、冷却塔、燃料バンカなどがその周辺に配置されています。

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    発電機

    発電出力は最大で11万2千kWで、現在稼働しているバイオマス発電所の中でも、全国トップクラスの規模を誇ります。

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    中央制御室

    タービン棟には中央制御室があり、運転状況を監視するとともに、24時間安定して発電できる体制を整えています。

FLOW

発電設備フロー

発電設備フロー

木質系バイオマス燃料の調達

  • 木質系バイオマス燃料の調達木質系バイオマス燃料の調達
  • 使用されるバイオマス燃料のうち、木質チップは主に広島県内の木材を工場でチップ化しトラックで運搬。ホワイトペレット、パーム椰子殻は海外から輸入し、一旦、岩国にあるバイオマス燃料中継基地に荷揚げして、貯蔵後、内航船で発電所に輸送されます。

施設・設備そのものも、
環境にやさしく。

工業用水を利用した循環冷却方式の冷却塔。
排ガス中の硫黄酸化物・窒素酸化物の低減が可能なボイラ。
ばいじん量排出低減のためのバグフィルタなど、設備そのものから環境に配慮しています。

  • 大容量・高効率で、窒素酸化物を抑える「循環流動層ボイラ」を採用。

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    バイオマス発電はバイオマス燃料を燃やし、水を加熱して発生した蒸気でタービンを回転させて発電します。海田発電所では蒸気を発生させるボイラとして「循環流動層ボイラ」を採用しています。大容量かつ高効率で、幅広い種類の燃料に対応が可能であり、木質チップや海外の木質系バイオマスを高い混焼割合で活用できます。また、炉内温度が微粉炭ボイラに比べて低いため、燃焼に起因した大気汚染物質であるNOx(窒素酸化物)の排出量を抑えられることや、脱硫・脱硝装置を別に設置することなく、炉内脱硫・炉内脱硝ができることも特徴です。

  • 工業用水を利用した循環冷却方式の冷却塔で、海の環境にも配慮。

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    蒸気タービンで発電に利用した後の蒸気は復水器で冷却することにより凝縮して水に戻し、再びボイラに循環させます。冷却水には工業用水を用いた冷却塔方式を採用しており、海水の取水や冷却後の多量の排水を排出しない設備とすることで、海の環境保全にも配慮しています。

  • 木造建築で、自然の温もりが伝わる管理事務所。

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    木は再生可能な資源であり、成長過程でCO2を吸収するという意味で、木材の有効利用は地球温暖化の抑制にもつながります。海田発電所は、木を中心とする自然の恵みを利用して発電します。その象徴となる建物として管理事務所を木造で建築しました。この発電所を訪れた方々に、木のぬくもりと木造建築の魅力を伝えていければと考えています。